新田次郎文学賞についてAbout
力のある人を選び出して、その人に賞を与えることによって、その人はよりいっそうの新しい力を出して伸びてゆく。文学賞の選考にあたり、そう信じた新田次郎が言い残した言葉、「オレが死んだら、文学賞をほしいなあ、いい後輩を育てるために…」。
そして常日頃口にしていた「直木賞をもらうまでがいちばんきつかった」という述懐。その時期に背中を押してあげられるような賞でありたい。
新田次郎文学賞は、遺志を受けた家族と運営を手助けする編集者たちがつくり上げてきたユニークな文学賞です。どこからの支援も協賛も受けず、今年で43回目をむかえました。